説明 | 夏雄は京都に生まれ、大月派の池田孝寿について金工技を習得し、漢文の素読を谷森種松に、絵画を円山派の中島来章に学んだ。 この小柄は、深山に行み遠く暗く鹿を情豊かに表した作である。 松の枝葉や鹿の毛並みの表現にまで徹底した写実を心掛けた、夏雄の駆技が光っている。 裏には金の磨地に片切で、「紅葉きはの山にすむしかは、おのれ暗てやせぬと秋をしるらむ」ときられている。 |
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説明 | 夏雄は京都に生まれ、大月派の池田孝寿について金工技を習得し、漢文の素読を谷森種松に、絵画を円山派の中島来章に学んだ。 この小柄は、深山に行み遠く暗く鹿を情豊かに表した作である。 松の枝葉や鹿の毛並みの表現にまで徹底した写実を心掛けた、夏雄の駆技が光っている。 裏には金の磨地に片切で、「紅葉きはの山にすむしかは、おのれ暗てやせぬと秋をしるらむ」ときられている。 |
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