作品名 | 帽子姿兜 |
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時代 | 江戸 |
作者 | - |
データ | 僧侶が被る「もうす(帽子)」という頭巾の形を取り入れた兜。帽子型には多数あるが、この兜は6枚の鉄板を張り合わせた上部に、4枚の矧(は)ぎをつけたもの。正面に勝ち戦の 象徴でもあるトンボをつけている。 江戸時代になると、武具は、武士の精神的な象徴としての意味合いが強くなり、芸術的な色彩が色濃く出てくるようになる。 |
コメント | 武将たちは兜に、さまざまな装飾を施しました。それは兜が、敵を威嚇し、自らの恐れなきことを象徴するために、もっともふさわしいものだったからです。 とりわけトンボは、絶対に後ろに 引き下がらずに飛び続けることから、「退却しない」「前進あるのみ」といった武将の心意気と願いを象徴するシンボルでもありました。武将たちの武具に描かれた絵図には、必ず何らかの意味があるのです。 |