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所蔵品の紹介
生死の文化
赤糸威鎧
作品名
赤糸威鎧
時代
鎌倉
作者
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データ
この大鎧の様式は鎌倉時代特有のもので、色鮮やかな赤が、武将の熱血たぎる闘争心を表現しているともいえるだろう。
コメント
鎌倉時代といえば、蒙古襲来が時代に大きな影を与えていましたし、幕府の武将もまさに命がけで敵国の圧倒的な兵力にもひるまず戦い抜いたのでした。その様子を伝える『蒙古襲来絵詞』(絵巻物)には、この赤糸大鎧とそっくりな鎧を着けて戦う竹崎季長の姿が描かれています。
鎧とは、武将にとって、自らの命を守る武具であるとともに、戦場を疾駆する英雄としての晴れ姿でもあったのです。それが、こうした色鮮やかな鎧の意味でもあるのです。